ちょっと今更、という気もしますが、文化庁のメディア芸術祭を見に国立新美術館に行った際、メディアショップで佐藤可士和さんの本を2冊買いました。
アートディクレターの整理術って、という気もしつつも購入。
読んでみると、物理的な整理にももちろん言及はされてありますが、
本質的にはクライアントのRFP(requirement for proposal)を明確にするためのディレクションポリシーや(そこまで具体的な言及ではない気がしますが)手法について書かれてます。
やはり一線で活躍する人は、決して表面的ではない、本質的なビジョン・コンセプトを突き詰め(情報収集、仮説立て、検証)るのだなぁと感心。
仕事をしていると、担当窓口になるクライアントの満足に応えたら「事済む」こともあるのですが、やはりそれこそ実に表面的であり、クライアントと喧嘩してでも、本来のファンダメンタルなクライアントニーズを汲み取る事が大事なんだなぁと改めて感じました。
結局、本質的を押さえるから、結果につながり、結果が出るから、次につながる。
言われてみれば「当たり前」なのですが、日々の仕事をルーティンにしてしまう終業ではそれはとても見落としがちで、佐藤可士和さんは、実に本質的なディレクターなんだと、感嘆します。
仕事している人にとっては、新しい発見というより、見えているものを見落としていた自分に気が付ける本なのではないかと。
あと、実に理系的というか、システム的な発想部分も好きです。
日本経済新聞出版社
定価: ¥ 1,575
阪急コミュニケーションズ
定価: ¥ 1,575
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