- 2007-09-14 (金)
写真の仕事をやっている人に共通して抱えているのが、
「撮影を依頼されたときにいくらで見積もりを出すか?」
という問題だと思います。
カメラマンと仕事し慣れている雑誌社などだと値段が、
既に決まっているので、それに準じれば済むのですが、
カメラマンなんてやっている人の大半が、
そもそも写真を撮るのが好きでやっているような、
プレイヤー志向の人が多いものですから、
知り合いから写真の仕事を相談された場合に、
生活が苦しいのに!!と思いつつも、廉価な額を提示してしまうのです。
「まぁ、資本はカラダひとつなんで・・・」と言いながら。
それはそれで大変好感が持てますし、
自分でもやってしまうのですが、、、
実はあんまり好ましい行為ではない!とも思っています。。。
- カラダが資本ってあんた。カラダ壊したら来週から収入がなくなるような職業ですよ?
第一、カメラ・パソコンなどへの設備投資、自分の住んでいる場所(≒事務所?)の固定費用が
そもそもかかっているのに、それを加味してないケースが多いこと。
(言ってみれば自営業ですYO?) -
名の売れたカメラマンでもない限り、基本的に仕事が少ないから、
お金がほしい以上に仕事をやりたい!という欲求が強くなり、
ついつい「かなり」安めの設定をしてしまい、他の駆け出しカメラマンの相場までも下げてしまっているかもしれないこと。
(ただ、これはカメラマンの腕なんかによっても値段相場が変わるものでもあるので難しい。。。)
広告などの規模の大きな撮影になると、カメラマンの「名」と「腕」が値段設定に反映されるのですが、
そうではない写真――。
それこそ名もないカメラマンが知り合いから個人的にお願いされるような仕事――。
ECサイトや企業のリクルーティングに使いたいような写真、ブライダルフォト(これは異論ありかな?)などは、
カメラマンの「名」(≒そのカメラマンであること)よりも、
「ある程度のクオリティ」と「コスト」が重要視されるでしょうから、
「アウトプットが明確であること」と「値段が明確であること」が必要になります。
お客さんに「いくらですか?」と聞かれて、「えっと、一万円でいいですよ。。。。」とか言ってしまいがちですが、
(もう一度いいますが)やっぱり良くない。
自分の中である程度の値段表をシチュエーションやケース、著作権管理の方法で分類して、
値段設定をしておくべきでしょう(一応、僕はしてます)。
ちゃんとした値段表を見せると相手は意外に納得してくれるもので、
その上で、「●●さんなので、●●%引きで」というような話になります。
前もって値段が決まっていたら、相手も納得の上でですからトラブルもおきにくいですよ。
(契約書まで交わすとなるとまだ抵抗が強いかもですけどね)
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